猫、である。

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猫って、いつも憮然としています。しかしみょうに威厳があります。それは泰然とかすべてを悟った顔といってもいいくらい。
媚を売りつつこちらが近寄っていくと「その方、頭が高い」とにらまれたり。猫好きの私としては、そこがたまらなく好きなのだけれど。
よく擬人化されて子どものように無邪気に笑っている猫のイラストを見かけますが、あれはいけません。やはり猫の顔は誇り高くないと。
なので「ねこです」とか「ねこだよ〜ん」ではなくて「猫である」。夏目漱石さんはよく言ったものです、「吾輩は」まで付けて。
で、この写真。近所にいた猫なのですが、撮ろうと近づく私をなかなか歓迎してくれません。すぐに逃げます。地面に這いつくばってお願いしながら、やっとこさ50cmほどの距離に。でもカメラが広角レンズなので、思うほど大きくは撮れない。ええい、とシャッターを押す。結果、トリミングして大きさはご覧のとおり。果たして猫様の威厳は伝わっているでしょうか。