そらはいいよー。
いつもそこにあって、でも出しゃばらなくて。
風をはこんだりするけれど、ゆっくりしてる。
奥が深そうにみえて、じつは青一色でのっぺりしてて。
いつも雲の模様だけなのに、飽きさせない。
ときどき、息が詰まったひとの気持ちをかるーくしたり。
時々曇って雨を降らすけど、でも、しばらくしたら
すました顔して晴れている。
夜になれば自分は輝かずに、月や星に主役をゆずる。
そんな控えめなヤツなのに、そらは写真を撮るときには
いつでも最高の背景になってくれるんだ。
ああ、空のようなひとになれたらなあ。
僕なんて「空の足もと」にも届かないなあ。
